もう家族とどれくらい食卓を囲んでないだろうか。



いつの間にか会話が魔法のように消され、シーんと静まり返った部屋で一人、

コンビニで買ったいつもの梅とツナのお握りを食べる。この二つが一番安いから。

ただそんな理由で一人でテレビもつけず静寂している部屋で、毎日のようにいつもの烏龍茶と一緒に食べている。

家族で食べれば当然そんなことしなくてもいいし、団欒というオマケまで付いてくる。

別に両親が嫌いなわけではない。

反抗期が、この年になってきてるわけでもない。

唯一の妹だっている。

今の所何の不安もないし、逆に言えばこんな散らかったカーテンさえ付いていない

タンスが沢山置かれた物置のような自分の部屋にいるのが一番辛い。



でもダメなんだ。

家族を見ると号泣しそうな自分がいて

切なさの分だけ涙が溢れそうな気がして、とてもじゃないけど家族に顔見せできる自分じゃない。

これだけ私が切ないのは、そう、、、、恋というものをしてから。

それくらいのこと、たいしたことないじゃない。

また新しい人がみつかるよ、男は1人じゃないんだから。

きっと皆、私の周りは必ずそう言う。

そうじゃない、そうじゃないんだ。

違うんだ、それ以上の何とも言えない気持ちがココロに走って

どうしようもなくあいつの隣にいたいと想ってるんだ。





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