呼 び 出 し



あれほど恐い呼び出しはきっとこれからもナイやろう。

好きな人からの突然の呼び出し。

うちの携帯番号知らんのに電話がなった。



「細い道の所まで来てくれへん?」



嫌な予感がした。

行きたくなかった。

でも行かないと

ココで行かないと自分から逃げることになると思った。

だから行ったんだ。





来てすぐに好きな人はこう言った。



「あのな、絶対ビックリすると思うけどな」



平然を保ったつもり。自分でも何言われるか予想も付かなかった。

ただ良いことではナイ。

そう感じた。



「うん、どうしたん?」



「あのな・・・・・絶対ビックリする・・・」



「何?」



「HP見た。」



「・・・・・・!!!!!!!!!」



もう消えたいと思った。



「誰かは言われへんけど、教えてもらって見てんか」



「うんうん・・・ちょっと待って・・マジで!?」



「あれ実際俺のことやろ??」



「う・・・・・・う〜〜・・・ん・・・」



良いことではないと思ったのは事実。

でもまさか自分が作ってる片思いサイトだとは夢にも思わなかった。

誰にも言ったことなかった所やから。



「ほんでな、隠しページも見た」



隠しページをなんで知ってるんだよぉ、、、MM登録しないと

パスワードが手に入らないので見れない仕組みにしてたのに・・・。



「ゴメン・・・ホンマゴメン!!!」



「俺は謝ってほしいんじゃないねん」



「解ってるよ・・・でも口ではそう言うしかない、ホンマゴメン!」



「あーゆー気持ちって秘めとくもんじゃないの?それを人に見せて、俺はイヤやな」



「でももうココまで好きになると何もできんようになる」



「そんなん好かれてイヤな気せん奴なんかおらんやん」



「そうやけどぉ・・・もう・・・こうするしかなかった」



「ちゃんと言ってや・・・俺は受け止めることはできんけど」



だから言いたくなかった。

そんなこと言う人に言えるわけなかった。

好きになって、好きな人の性格が解ったから言えなかった。

次々に冷たいコトバが出てくる。



「前からお前が俺のこと好きって聞かされた時、俺は別に何も思わんかった」



「次いけるって、もっと周りみぃや」





恋に恋してる、舞い上がりすぎ、自信なさすぎ、純粋すぎ。





もう3年も片思いしてるうちにとっては、全部が軽いコトバやった。

自分でもここまで人を好きになったことはなかった。

だからもうどうすることもできなかった。






遠まわしに優しい好きな人が嫌いだった。

遠まわしだけどキツイこと時々言う好きな人が嫌いだった。

タバコを吸ってる姿が好きだったまま残らなかった。



”俺は好きになるな、俺はお前を好きになることはない”



”お前に好かれるの、実はイヤなんだよね、早く諦めろ”



遠まわしなことを言い変えるとこんな感じやった。

ボロボロ泣いた。

笑ってくれるのが嬉しかった、話せただけで嬉しかった。

それは今のうちにとっては幸せだった。

全部全部。。。。本当のこといったのに

全部否定された。



「それは幸せじゃない」



どうして言い切れるの。

HP見たんでしょ?全部あなたのために書いたのに。。。。

全部否定された。



「お前のサイト教えたのもお前の番号教えた奴も言うなって言われたから言えない」



じゃぁうちのサイトと番号は教えてもいいの?

うちにはプライバシーってないの??

それを聞いて好きな人は何も思わなかったの?

人のこと言ってる相手を見て、何も思わなかったの?

自分のこと考えてくれてるとでも思ってたの?

自分がイヤなら皆もイヤだと思ってる?

自分がそうなら皆もそうだと思ってる?





そういう所、好きになった時から嫌いだった。

でも好きになった過去は消せなくて

今でもまだ好きなままで

自分で終わらせてない恋を諦められるくらい優しい人ではないから。





邪魔の入った「終わった恋」

自分で終わったと思えるわけない。





うちの好きな人は、今も同じ人です。










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