体 育 祭
今のボロボロになった自分にとっては救いだったかもしれない。
生徒会の手伝いで放送をすることになっていた。
休むわけにはいかなかったし
このイベントでまた自分らしくいれる日が戻るかなと思った。
まだ好きな人のことは好き。
未練タラタラなんて思う人もいるかもしれない。
それでもいい。
うちはまだあの人が好きなんだ。
今でもうちの好きな人なんだ。
体育祭。
生徒会の本部席と好きな人のクラスの席が隣どおしだった。
いつも必死に探して、目で追ってハシャイでた自分。
もうそんな自分はいなかった。
生徒会だけでも成功させよう、楽しい体育祭にしよう。
そう思って頑張ったつもり。
時々視界に入る好きな人、こんなことも昔は「嬉しい」なんて思って期待した。
でも今はもうそんなこと思わない。
「たまたまコッチ見たんだ」
「うちなんて見てるわけない」
そう思えるようになった。
先生が写真を撮ってくれた。
自然に笑顔が作れたと、自分でもそう思う。
現像されるのが楽しみになった。
吹っ切れてはいないけれど
また一歩前進できたような気がする。
これからも頑張ろう。
絶対うちの気持ちが伝わるまでは諦めずにいよう。
こんなんで終わるような片思いを今までしてきたんじゃない。
振られてもいい。
何度も何度も振ってくれていい。
それがまた、うちを強くしてくれる。
体育祭、、、うちには救いのイベントやった。
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