それからまたあいつは来なくなった。

淋しい様な悲しい様な寂しい様な・・・・・・結局は来てほしいのだ。

皆はあいつが来なくなって嬉しがっているかのように教室がざわめく。

風で冷やされた机に額を付けて、あいつを思って赤くなった顔を冷やす。

もう私の気持ちは、好き「なのかもしれない」ではなく、好き「なのだ」

いくら私であってもこれだけはどうにもならないのだ。

今更誰が引き止めようと、私はあいつが好きなのだ。今はあいつが好きなんだ。

右を向いて、机に耳を当ててずっとあいつの机を見る。

あいつがいた時のようにとは違って、バタバタと走り回ったりドンドンしたり

そんな雑音が耳にこもって響く。

あの時はあんなに静かで、誰の声すらも聞こえなかったのに。。。



どれくらいだろうか、あいつが来なくなって。

それが急に毎日来るようになったんだ。

たぶん出席日数が危ないのだろう。

あいつが学校に来る理由はそれくらしかない。

何日経ってもあいつの見た目は変わらず

風が気持ちいいと言わんばかりの気持ち良さそうな顔で

耳にはウォークマンの音楽が流れたまま気持ち良さそうに眠っていた。

時々そっぽを向いていた顔がコチラを向いて眠っているのが直視できる。

その時は授業はとてもじゃないけど、ペンを動かす手すらも緊張してしまう。

私を見ているような、見られているような気がして

心臓がドキドキして、先生の声すら聞こえない、体全部が右側に集中してしまう。

時々チラチラと目だけ動かしてあいつを見てみる。

とてつもなく良い顔をしている、これが好きなんだ。

私はこの顔を見るのが大好きなのだ。

誰よりも気持ち良さそうに、、、でもずっと見ていると恐くなるような

なんともいえない気持ちにかられるあいつが好きなのだ。

少し動く度に、見ているのがバレたんじゃないかと思って、すぐ先生の方を見たり

自分の髪の毛をイジってみたり、かゆくもないのに色んな所かいてみたり。

私にとってはなんとも心地が良いのだ。

席替えをして良かった、ココの席で良かった。



あいつが隣で・・・・・・・良かった・・・・・。





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