- 恋 風 : 第 5 章 -
2006/08/21 (Mon) 09:21:43
君の好きな夏がきた。
田舎に来ると君のことを思い出す。
こんなとこに連れてきたら君は
「何もないけど、たまにはこんなところもいいね」
なんて、私の隣で言ってくれてることを。
過去に縛られて生きるなんて、格好悪いと思うけどどうしても好きなんだ。
ただ君が。
君さえいれば、何もいらないと思ってた自分が、今もまだ鮮明で
思い出すだけでドキドキするよ。
過去なんて思えないくらい、今もまだ君が好きで。
君と一緒に、君の好きな夏を過ごしたかった。
海海!と言って、子供みたいにはしゃぐ君と
今年の夏も過ごしたかったよ。
そしてこれからも。
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本当にあの人は夏が好きだった。
暑い暑いと言いながら、ウキウキしているあの人を見るのが好きだった。
どうしてかな。
顔は思い出せないのに、君がウキウキしていた時に感じてた想いだけは
今でもちゃんと思い出すことができるよ。
今年の夏も一緒に過ごしたかった。
今年の夏も一緒に暑い暑いって言いながら、海の話でもしたかったよ。
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